雀荘メンバー、20年後にはほぼ滅びます。

 

 

wrote by まるさん

 

 

 

 

元号が平成から令和に変わり、また去年はMリーグが始まり麻雀界にも新しい風が吹いてきました。

 

 

 

今まではギャンブル色の強かった麻雀というゲームですが、ネット麻雀やMリーグの影響でeスポーツ化が進み、

 

巷ではノーレートのフリー雀荘の営業もちらほら見られ、

 

老若男女問わずコミュニケーションツールとして楽しめる知的ゲームになるー

 

そんな明るい未来も想像できそうです。

 

 

 

しかし、この記事はそんな麻雀界の光の部分に焦点を当てるためのものではなく、

オンレートのフリー雀荘で働く、麻雀界の片隅で生活している雀荘メンバーに対して書いています。



フリー雀荘の20年後

 

 

 

私は新宿で現役のピン東風雀荘のメンバーをしています。

 

新宿では雀荘が数十軒建ち並び、東風戦の雀荘だけでも10店舗弱存在しておりここ数年でも新しい店が出来て流行ったり、競争に負けた店舗が潰れたりー、を繰り返しています。

 

 

現段階で言えば、ピン東風の雀荘、特に競争が苛烈な一番街の雀荘はメンバーの売り手市場です。

 

というのは、ほとんどの新人メンバーは麻雀で勝てずまともに給料が貰えないので長続きせず辞めてしまうからです。

 

 

 

もちろん新人と言ってもピン東南のチェーン店で何年も経験していたり、

オンライン麻雀天鳳等のサイトで打ち込んでいたりしていて素人集団の中では強い方なのですが、潰れていく新人は何十人も見てきました。

 

 

なので、麻雀で潰れる心配のない仕事・接客に問題のない技術のある雀荘メンバーは働く場所に困る事はまずありません。

 

 

ただ、先程述べた通り「現段階では」です。

 

 

 

 

私の働いている雀荘ではお客様の年代別の分布が逆ピラミッド型になっています。

 

50~70代のお客様が一番多く、40代のお客様がそこそこ、30代のお客様が少しだけ、20代のお客様はほとんどいません。

 

年月が進むにつれ、時間とお金に余裕のある60代、70代のお客様が病気等で1人、また1人と少なくなっていきます。

 

それにも関わらず、若年層の新規参入が多いわけでもない。

 

 

 

 

5年後、10年後、20年後ー、オンレートの雀荘のお客様の絶対数は年々少なくなっていくことが予想されるのです。

 

 

 

お客様が少なくなれば、営業できる店舗が減少していくのは自然の理です。

 

私は新宿のピン東雀荘の数は20年後には半分程度になっているのではないか、と考えています。

 

 

メンバーの売り手市場の消失

 

 

雀荘自体の絶対数が少なくなれば、当然雇用できる人数は限られてます。

 

 

仕事に怠慢な人間や接客に問題があるメンバーはその時点で弾かれ、その上で麻雀で潰れる心配のないメンバーだけが働けるー

 

新宿の現役メンバーで10年後、20年後にもそのようなサバイバルに生き残れる割合は2割程度、と私は見ています。

 

 

年々メンバーの売り手市場ではなくなっていきます、雀荘メンバーサバイバルは既に始まっているのです。

 

 

 

ゲーム単価に関しての考察



 

統計的なデータを重視した麻雀研究や、オンライン麻雀の流行、内容の良い麻雀戦術本等の影響で、

雀荘の現場で働いている人間として考えても、年々全体のレベル自体は上がっている感覚はあります。

 

 

私が働いているピン東雀荘の従業員は9割が30代前後であり、上

記の内容等で勉強していて、場代以上のゲーム単価を出せている従業員も少なくありません。

 

 

私は年間4000ゲームで黒200円弱のゲーム単価を出していますが、

10年後同じ単価を出すのは厳しいと予想しています。

 

 

今の50代以上のお客様は上記のようなツールで勉強することはまずありません。

 

いわゆる楽しく遊べればそれで良い、というお客様ですがフリー雀荘の20年後で考察した通りそのようなお客様は年々減少していきます。

 

 

負け役、というと言葉は悪いのですが、そのようなお客様が減れば当然勝てるメンバーも減っていき淘汰されていくでしょう。

 

 

現段階で場代以上のゲーム単価を出せるいわゆる純黒メンバーでさえも、10年、20年後に生き残ってるかどうかはわからないのです。

 

 

(※ゲーム単価とはオンレートのフリー雀荘において、1ゲーム辺りに何円勝てるかという指標です。)

 

(※雀荘メンバーは麻雀の勝ち負けで収入が変動し、ピン東風雀荘のメンバーだと年間4000~5000ゲーム打つので、ゲーム単価が100円違うだけで年収が40~50万変わっていくため生活にダイレクトに影響していきます。私のゲーム単価だと、勤務日数によりますが月20~25日程度出勤して月40~50万、年間500~600万程度になります。)

 

 

 

サバイバルに備えよう

 

 

上記の通り、20年後の店舗の減少、それに伴う雇用の消失、勝てるゲーム単価の低下(収入の低下)を予想しました。

 

そのようなサバイバルに備えて、不幸な未来を避ける必要があります。

 

 

次回は具体的な対策に関して、私なりの考えを記していきたいと思います。



この記事を書いた人

まるさん
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新宿ピン東純黒メンバー。麻雀コーチングも行っている。
夢は時給1300円フルバック8時間勤務三交代制の雀荘を作り、雀荘でしか働けなくなった人々を救済すること。

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新宿ピン東純黒メンバー。麻雀コーチングも行っている。 夢は時給1300円フルバック8時間勤務三交代制の雀荘を作り、雀荘でしか働けなくなった人々を救済すること。