中学1年で天鳳を始め、高校に上がる頃には既に有名配信者に。
18歳の誕生日と同時に高校を中退してその日に麻雀「さん」グループの求人に応募。
以後、4年に渡るメンバー生活間にギャンブルで8回パンクし借金を背負うも幾度となく復活し、ポーカーでひと財産を築き上げる。
現在はポーカーの海外ライブカジノに足を運ぶ傍らで個人的にポーカーコーチング業もしている。
今連載は若くしてギャンブルで生き地獄を味わったこの男の波乱万丈な人生に迫ろうと思う。
初めての海外ライブカジノ(2017/5)
コーチングが終わりTUTAYAの蔦屋のあるビルの最上階、『WIRED TOKYO 1999』に案内してくださったオラゴンさん。

──コーチングお疲れ様でした。それでは改めましてよろしくお願いします!
早速ですか初めての海外に行った時の事を教えてください。
はい。成田から一人で行ったんですが入国カードがある事を知らずに英語書けなくて入国出来きず終わったと思いましたね。
黒人のガードマンの人に身振り手振りで事情を説明してパスポート見せて全部やってもらいました。
結局そこで3時間ぐらい時間取られて迎えに来てくれた人と会えた時は涙がリアルに出そうでした。
初めての海外がフィリピンだったのは良い判断だったと思っています。
現地人は顔も色も全然違うしめちゃくちゃ早口だし、道歩けば物乞いされるし、違う世界来たな~って実感出来ます。
韓国とかだとそうはいかないです。
生活は狭いコンドミニアム(レンタルマンション)に4人で生活してたんですけど全員腹下してましたね。
ポーカー弱いけど優しい日本駐在員の人がとても良くしてくれて、卓の立ち回りとか、いい卓とか、海外の事を色々と教えてくれました。
自分は当時韓国人が大嫌いだったのですが日本語がベラベラの韓国人軍隊マンの人と話す機会があって外国人への印象が良い方向に変わりました。
ポーカーは前半の負けが引きずって-4000(約8500円)ペソ。
韓国の後にマカオに行く予定でしたがまだ実力不足と判断して中止。
一旦日本に帰り、スノーウィーで勉強して再び1ヶ月後に韓国へ。
そこでたまたま来ていたマカオの専業からマカオに来ないかと声をかけてもらい、一緒に行くことに。
マカオではその人のシェアハウスに3ヶ月滞在。
25-50(350円-700円)では安定した成績を出したものの、50-100(700円-1400円)のオジサン達が強すぎて壁を感じました。
25-50で一番強いかもな~って日本人嫌いの中国人プロですら何年も25-50止まりで、
50-100に来てもすぐ戻ってしまうと聞いて
これは勉強しなきゃいけないな~、と。
帰国前最後にトーナメントに出ることに。
参加費33万円
10位からが賞金が109万円
優勝が600万円相当のトーナメントです。
3日間戦って調子良く進めるも、結果はセミファイナルテーブルで負けてギリギリ賞金圏外11位でノーマネーフィニッシュ退場。
その足でオールイン28万のキャッシュゲームに座ったら2周ぐらいで速攻飛びました。
結局今回も経費に勝てず帰国。

↑マカオで11位退場したときのオラゴンさん。
11位のノーマネー退場が悔しくて、年末の有馬記念で1レースに残り手持ちの全財産のをぶち込んでハズし再び完全に破産。
負けたその足で彼女とデートでラーメン食べに行ったのですが一切味が全くしなくて痺れました。
再びオケラに。(2018/1)

──きついですね。。(この人競馬で毎年パンクしすぎじゃないか?)
きつかったです。3日ほどはめげてましたが、
資金を作って復活したいという思いとポーカーでどうしても勝ちたかったので、
1ヶ月しないうちに知人から100万円を借りてもう一度マカオに挑戦。
1週間目で6万香港ドル(約85万円)しかないのに2.5万(約35万円)香港ドルで入ってオールインでドローが引けずに敗北。
今思うとそんなバイイン額で一か八かやっているのは愚の骨頂でした。
しかしその後ジリジリ勝って、100万円を返済しても50万残るのところまで復活。
そこからは残った自分50万で戦いましたが、1週間で全て失い退場しました。
経費を入れるとまたも飛行機代負けで終了です。
そのとき、同時期にポーカーを始めた堀内さんはめちゃくちゃ稼いでいて自分が特別な存在じゃないこと、
勉強方法が恐らく間違っていること、
勉強量が足りないことを感じます。
初めて謙虚になって毎日そこそこポーカーの勉強をしました。
今度の遠征でも結果が出なかったら働く約束を彼女としていましたが、勉強していくうちに自信がついて再び海外に挑戦しようと思いました。
──その間は雀荘かどこかで働いていたんですか?
1日も働いてません。新しい扉を開く為に勉強時間だけが必要だったので。
クレジットカードの錬金で無理やり20万円を作りだし、
今度こそ勝つぞ、と韓国経由で友人二人とアメリカに行きました。
乗り継ぎの為1週間滞在予定の韓国で
自分AAとAQのプレフロオールイン対決で負け10万一瞬で失います。
そこであろうことかルーレット一点10万かけて敗北。
今でも自分がやったとは思えない所業です。
残り所持金が3日で4000円になりました。
「パンクしたから奴隷になりに日本帰るよ」
と友人にいったら、
「俺ら3人の韓国からアメリカの往復航空券をクレジットカードで錬金したら現金大丈夫だよ」
と言われて、当時は負けすぎて脳がやられていたので、
「あ、そっか!」
と納得して友人の航空券を自分のカードで予約して900ドル貰いました。
アメリカへ190bbで旅立ちます。
破産がいよいよ見えて来ていよいよ危機感を覚えたし、アメリカまで来てすぐ帰りたくねー!って気持ちが良かったのか、初日からセッション16日連続で勝ちました。
本当にタイト(慎重)にタイトにプレーしてました。
AQ.AJoをプリフロップで捨ててましたから。
友人達は1週間で帰国しましたが、自分は一人で滞在を続けていました。
そこで負けたら本当の本当に完全退場でしたね。
今日の自分はないです。
旅行中に僕がパンクしていることなど知らない彼女にロサンゼルス行きたいと言われたが、クレカの限度額がもうありませんでした。
今はポーカーがあるからいけないと言ったら、二日後に別れようという旨のLINEが来ます。
自分がゴミだと自覚しきっていたので、(やっと俺から解放されたわ、いい判断してよかったな)とそのときは思いました。
あとあと結局半年ぐらい引きずるんですけど。
悲しい出来事が起こりながらもアメリカでは1か月で2万ドル(約220万円)ちょっと勝ちました。
──ついに初勝利ですか。
ええ。流石に嬉しかったです。
帰国してからは彼女が家から出て行って一人になったので、
高いPCとピオソルバー(ポーカーの戦略計算ツール)を買って3ヶ月間引きこもり勉強しました。
自分にしてはやりすぎてポーカーの幻覚を見てましたね。
トイレの便器の音がオンラインポーカーの時間制限に聞こえるんですよ。
それが嫌でおしっこの時はトイレを流さなくなってました。
しかし、そこからネット、リアルともにオラゴン無双が始まります。
ネット、リアルで毎月安定した稼働時間と実績を残し、1月にはマカオに3週間滞在し、280万勝ちましたね。
前回とはまるで違いました。
強いと思ってた奴らのアクションが穴だらけだったんですよね。
ツイてたのはあるけど、プレイした感触、レグ(常連)の弱さ的にマカオでは長期でも時給5000円は絶対に出るというのがわかったので安心しました。
勝っている噂を聞きつけてコーチングの依頼も来るようになりました。
──凄まじい変化ですね。たしかにオラゴンさんのコーチングは相手に寄り添ってわかりやすく解説されているなと思いました。
元々人に何かを教えるのは得意な方だと思ってます。
僕がポーカー専業を目指す者にいつも教えていることですが、
しっかりと理論を頭に叩き込んで反復して勉強しないとポーカーは強くなりません。
よくいる「人間関係頑張って弱いフィールドだけまあまあ勝つやつ」どまりにならないことです。
―――勉強になります。一応麻雀を扱うブログなのでお聞かせ願いたいのですが、その後も麻雀はされてますか?
結構やってますね。
自分は人生に不安を感じるとフリーに行くんですよ。
巷のリーマン、親父と麻雀打って大丈夫、俺まだまだメンバーで金貯めれるわってのを確認しにいくんです。
強い奴と当たったり、負けると勝つまで通います。
自分が日本で稼げるのって麻雀が一番ですから。
ポーカーが何かの原因でプレイ出来なくなった時にすぐ戻れるようにたまには打つようにしてます。
かなり心配性な方です。
最後に。
──最後になりますが、この記事を読んでくださっている方に向けてメッセージなどあればお願いします。
ポーカー専業になりたい人は自分の意見を聞けば間違いなと思っています。
麻雀→ポーカー転向組のしくじり先生枠なので。
早まったら死にます!慎重に慎重にやってください。
専業志望の若いモノに送る言葉はその職場が居心地良い、ずっといられるっていう職場ほど辞めたほうがいいです。
やる気が削がれます。給料が全てです。
携帯と本が弄れる所で働いて、自分の時間を業務中に増やしましょう。
どんなに劣悪でも金になる所で働いて貯金して遊びは一切せずスノーウィーとピオをいじって金を貯めてください。
50NL勝てたら専業になりましょう。300万貯めて海外デビューしましょう。
休日は1日中スノーウィーやりましょう。
出来ない事はないです。
やってないだけです。
公用語である英語を覚えましょう。
世界を一人で旅出来ます。
30代からの人生が人に話して楽しい話ばっかになるはずです。
日本はつまんないので海外に移住しましょう。
楽しく生きるために、頑張ってください。
老後自分と海外で英語ペラペラになってびましょう。
実力と環境(人間関係)を作ることが大事だと思っています。
以上です。
──オラゴンさん、ありがとうございました!
ありがとうございます。また、どこかでお会いしましょう。good luck!
この記事を書いた人
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当ブログの編集長。とある東風のフリー雀荘でメンバーをしている。
漫画、読書、映画鑑賞が趣味のありふれたおっさん。
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